請負開発やサービス開発をする場合の作業環境

今回は、フリーランスのエンジニアが請負開発やサービス開発する場合の作業環境の話です。


これまで長期にわたり作業場所を変えてきたのですが、自分なりの知見を整理してお伝えしたいと思います。

 

なお前提として、作業場所の候補は、コワーキングスペース、シェアオフィス、自宅(単身・二人世帯)を取り上げます。
カフェや仕事用のマンション等は外します。

 


最初に、コワーキングスペースについて。

 

コワーキングスペースのメリットは、数千円から2万程度で、仕事ができる環境が得られるところです。
場所にもよりますが、電話・私語禁止であれば、静かに仕事ができます。
また、ロッカーが借りれる場所であれば、キーボードやマウス、ポータブルディスプレイなどを預けたままにすることもできます。
会員の交流が活発なスペースであれば、コミュニティーに参加して、そこで仕事を紹介してもらえる可能性もあります。

 

デメリットは、開発に使える機器を常設しづらいということです。
ロッカーがないスペースもありますし、ディスプレイを貸出しているスペースは限られます。
また電話・私語禁止でないスペースは、人の話し声が気になることもあります。

 


次にシェアオフィスについて。

 

シェアオフィスは、基本的に固定席で、それらがパーティションで区切られているタイプと個室タイプがあります。

 

メリットは、コワーキングスペースと異なり、自分が必要とする機器を置いたままにすることができる点です。
他の人の視線なども感じることはありません。

 

デメリットは、賃料や初期費用が高いこと。

ただ、経験上、一番困ったことは、同じオフィスに入居している方の会話です。
電話が可能であったり、会議室を併設しているタイプのオフィスの場合、話し声が大きいです。
人目を気にしなくても良いせいか、コワーキングスペースより程度が酷く、当時はノイズキャンセリングイヤホンでも解決できませんでした。

また、見落としがちになりますが、温度・湿度のコントロールが難しいです。
パーティションタイプでは、エアコンの近くに冷気・暖気が溜まりやすく、窓側はその逆、といった感じです。
完全個室タイプのオフィスでも、エアコンを複数の部屋で共有するため、エアコンの設定を変更しづらいという問題があります。
窓側の個室は、景観はよいのですが、エアコンを強めに設定する必要があります。

 


最後に自宅について。

 

自宅の場合、開発用の機器や家具を自由に設置できます。
ノートパソコンや電源アダプターなども持ち歩く必要はありません。
温度・湿度も自分の好みに合わせてエアコンを調節することができます。

 

ただ、独身・単身世帯ではなく、家族や同居人がいる場合、その方たちの協力なしには、集中することが難しいです。
また仕事場所と生活空間が近いと、家具・家電・生活用品が目につき集中が削がれます。
オン・オフの切り替えが難しいですし、体を動かす機会も減ります。

 


いろいろと試してきましたが、私の場合は、最終的には自宅が一番作業しやすいという結論にいたりました。

 

重要なのは、間取りでした。
自宅で作業する場合、リビングや寝室から離れた部屋を書斎にすると、集中しやすい環境を作ることができます。
トイレに行く程度であれば、リビングを通ったり、家族と顔を合わせることはありません。
そうすることにより、先述の問題の多くが解決しました。

 

例を挙げると、2DK の場合はリンク先の「スタンダード」以外が該当します。

https://sumaity.com/press/166/ 

 

運動不足対策としては、ルームランナーを設置しました。
ルームランナーといっても、実際の用途はウォーキングのみ。
家庭用の小さなもの(面積は1畳程度)を買いました。
本格的なものだと、価格は100,000円以上、重さは30キロ以上ありますが、それで十分でした。
歩きながら英語のリスニングやオーディオブックを聞けるので、今のところ重宝しています。

 


実は、新型コロナウィルスの感染拡大後もコワーキングスペースやシェアオフィスの契約を続けているのですが、感染防止のため行かなくなりました。
作業をする上で問題はないのですが、それらは私にとって、コミュニティーに所属するための重要な手段となっています。

 


私の場合、このような結論になりましたが、家族が多い方、特にお子さんがいらっしゃる方には参考にならないかもしれません。


また、コワーキングスペースやシェアオフィスの利用を検討されている方は、費用や立地はもちろんですが、入居者の特徴や空調設備なども確認しておいた方が良いと思います。

 


次は、既に多くのメディアで取り上げられていますが、自宅で作業効率を挙げるための機器・ツールなどについて、記事を書きたいと思います。